香料業界と精油業界

画像は、バラやジャスミンなどのデリケートな花から高品質なエッセンスを抽出するために使用される、伝統的な抽出法のアンフルラージュです。

 

古代から続いた植物療法は、西洋医学の発達により魔女狩りと共に衰退しますが、ヨーロッパ全土で行われた最後の魔女狩りは、17世紀のイギリスです。

香りは上流階級で香水として発展し、調香師たちは植物だけに留まらず、動物や皮製品など、様々な香りを調合して香水産業が発展していきます。

特にフランスのグラースでは、品質の高い芳香油を生産するために、アルコールで処理して精油を分離したり、オリーブオイルを染み込ませたモスリン布を使う方法など伝統的に行い、調香師を目指す若者たちが集まりました。

 

香水産業には、香りを追求する香料業界と、療法に使用する精油業界に分かれます。

アロマセラピーが日本に上陸してまだ25年しか経っていないこともあり、日本での認知度は50%以下ですが、エッセンシャルオイルの可能性を知っていただくには、まだまだこれからなのだと思います。